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有料老人ホームへの見学

有料老人ホームへの見学

複数の有料老人ホームを実際に見学するにあたって、注意すべき点やポイントなどについて説明します

7.見学する有料老人ホームの絞り込みと見学予約、事前準備

収集した有料老人ホームの資料を比較・検討したら、次は実際にホームを見学します。

  1. パンフレットなどの文書だけで決めずに、実際に自分の目で見て肌で感じるために有料老人ホームへの見学は必須です(「百聞は一見にしかず」、ですね)
  2. 知人からの口コミなどで「このホームいいよ」と聞いているような場合でも、その知人の方と入居予定者やそのご家族の方ではこれまで暮らしてきた環境や性格、趣味嗜好などが異なりますので「必ずしも好印象になるとは限りません」。
  3. 出来る限り、入居予定者の方と一緒に行きましょう
  4. 大人数での見学はすでに入居されている方への迷惑になりますが、1人だけでの見学は見落としがあったり、ホームで感じる雰囲気等も1人だけのものになってしまいます。3~4人程度の複数の目でチェックした方がよいでしょう。また、複数人で見学をすることで、ホーム側の担当者や雰囲気に押されてしまって「聞くべきことが聞けなかった」ということも少なくなります。
  5. パンフレットなどの資料比較検討段階と同様に『複数の有料老人ホームを見学する』しましょう。多くのホームを見学することで、ホームに関する知識が増え、比較ができることによってホームの特徴が見えてきます。また、ホーム全体(入居者)の雰囲気も1つのホームだけを見学した場合だと「老人ホームはこんな感じなんだ」と思ってしまうこともありますが、いくつかのホームを見学することで「活気があるホームだな」など印象に差がでてきます。
    ※複数ホームを見学する場合に、本命のホームがあるのであれば、その本命ホームは(比較しやすいように)最後に見学する、というのも1つの方法です。
  6. オープン前またはオープンしたてのホームの場合、同じ系列のホームが近くにあれば近隣のホームもあわせて見学しておくと良いでしょう。
7-1)確認したい点をまとめる
有料老人ホームへの見学は意外とチェック漏れが発生しやすいものです。事前にパンフレットや重要事項説明書を見て疑問に思ったことやわからなかった点などをまとめておきます。事前にある程度の介護などに関する基礎知識やホームに関する情報などを頭に入れた状態で見学に行かないと、確認すべきことを確認せずにホームのスタッフからの説明などをただ一方的に聞くだけとなってしまい、よく内容を理解しないまま漠然とした印象しか残らない、という失敗になりかねません。
7-2)見学の予約をする
有料老人ホームにアポイントなく見学に訪れても、対応するホーム長が不在だったり、忙しい時間帯に重なったりすると対応がおろそかになってしまうこともあります。また、全国展開しているような大規模なホームでは各地域毎に専門の相談員が対応するようなケースもあります(つまり、事前に見学の予約をしておかないとその担当者がホームにおらず見学できない・不十分な説明しか得られないといった場合もあります)ので、必ず事前に見学の予約を入れておきましょう。
  • 「有料老人ホーム総合ご案内センター」ではホームへの見学予約代行業務も行なっております。詳しくはお問い合わせください(リンクが開かない方はコチラからどうぞ)。
  • 「見学予約をしたい旨」「見学希望日時」「見学に行く人数」などを伝えます
  • 食事の体験やレクリエーション活動の見学など、特定の曜日や時間帯しか出来ないものもあります。希望がある場合は見学予約時に伝えておきましょう。また、試食をしたい場合は可否や料金についても確認します。
  • 予約電話時の応対状況もチェックポイントの1つです。
  • (必要に応じて)自家用車で訪問する場合は駐車場の有無の確認、公共交通機関を利用する場合は最寄り駅からの送迎サービスなどの有無を確認します
  • 複数のホームを見学する場合は「1つのホームの見学時間が1時間程度」+「移動時間」を考慮して2カ所目以降の予約をします。なお、その際に「前に別のホームへ見学するため、時間が多少前後する可能性があること」を伝えておくとよいでしよう。
  • 財務諸表や重要事項説明書など現時点で収集できていない資料があれば、事前に準備しておいてもらうように伝えておきましょう。
7-3)見学前の事前準備
  • 見学先有料老人ホームまでの交通手段を確認しておく(車椅子の場合は車椅子タクシーを手配なども)
  • 持ち物のチェック(事前に取り寄せた資料、確認点・疑問点を整理したメモ、気づいた点や確認した点などを書き留めるための筆記用具、カメラ、メジャー など)
  • ホームへの見学は疲れるものです。体調管理をして体調を整えておきましょう
  • 見学している方が入院している場合は外出許可をとる必要があります
  • 見学前日もしくは当日の朝に、ホームへ予約確認の電話を入れておきましょう

8.有料老人ホームを見学する

8-1)出発~ホーム到着
  • 動きやすい服装と靴で、時間に余裕をもって出発しましょう
  • 最寄り駅から有料老人ホームまでのアクセス状況(交通量、起伏、バスを利用する場合はバス停の位置、運行頻度)も確認します
  • 近隣の商業施設(スーパー、コンビニなど)、娯楽施設(自然公園など)などの確認
  • ホームの送迎サービスが利用できる場合、「ホームに入居した後も入居者の外出時、家族や友人の訪問時にも利用できるのか(有料・無料)」確認しておきましょう
  • ホーム近隣に鉄道や大きな道路など騒音になるようなものはないか?日照を遮るような高い建造物が隣接等していないか?
8-2)見学開始~見学マナー
  • 有料老人ホームの担当者の指示に従うこと(勝手な行動をしない)。あなたがホームをチェックしているのと同様に、ホーム側の担当者もあなた(入居予定者)が集団生活での協調性に欠けていないか?などをチェックしています
  • オープン前の新設ホームの場合を除いて、「そのホームに入居者の方が生活している」ということを常に意識しましょう。たとえば、「写真撮影の際に入居者が写り込まないように配慮する」「居室や浴室を勝手に見ない」「大人数で訪問しない」「大声で話したり笑ったりしない」などの配慮が必要です
  • 写真撮影をする場合は、撮影の都度必ず事前にホーム担当者の許可を得なければなりません
8-3)有料老人ホーム施設内の見学
  • スタッフ
    表情(笑顔)、入居者に対する接し方(礼節を保っているか)、雰囲気や仕事に対する姿勢、所有資格、勤続年数、男女比率、バタバタしていないか(人手は足りているか)など
  • 入居者
    笑顔が多い、静か、明るいなど
  • ホーム全体(建物内外)
    雰囲気(明るい、暗い)、清潔感(清掃が行き届いているか)
  • 専用居室~入居後に一番長く生活するスペースですので、よくチェックしておきまょう。
    間取りの確認(実際に寸法を測っておき、家具を持ち込む際の参考にします)、備え付け家具の種類・使いやすさ、持ち込みできる家具・できない家具の確認(冷蔵庫など一部家電を持ち込む場合は別途電気料金が月々の利用料に加算される場合があります)、照明・日差しや眺望・風通し、移動スペース(車椅子通行スペース、手すり設置、バリアフリー)、トイレ・キッチン・浴室等の他の設備(使い勝手など)、テーブルの高さ(車椅子使用を想定して)や椅子の高さ・重さ、コンセントの位置、照明スイッチや緊急コールなどの位置(緊急コールはベッドから手の届く配置位置とトイレにあるのが基本)
  • 共用設備・施設
    共用施設・設備の種類・内容、別途利用料金の有無、照明(明るさ)、バリアフリー・手すり、建物入り口のセキュリティ(入退館制限の有無など)、災害の際の避難ルート、共益費(管理費)の対象のなる共用部分・ならない共用部分の確認、喫煙所の有無・場所
  • 食堂
    レストラン形式の場合はメニューの豊富さ・価格帯、そうでない場合は、選択の有無(例えば、和食と洋食を選べるか)、献立表の確認によるバラエティ等の確認
  • 風呂
    一般浴、特殊浴など設備の確認、利用回数・時間の確認
  • 一時介護室、介護室、介護棟
    自立の方が入居対象者の場合、これらの案内が省略される場合もあります。将来介護が必要になった場合に備えてこれらの施設も確認しておきましょう。
8-4)ホーム担当者からの説明と質疑応答
有料老人ホームを見学しながら、その場その場で説明があるかと思います。施設内のひと通りの見学が終了したら、応接室等で必要な資料を交付しながら、料金などの詳細について説明を受けます。この時に、通常入居契約書や重要事項説明書、管理規程なども渡されます。もし、これらの書類の交付を請求しても「契約の時に」などと言って渡してくれないようなホームは問題外です。
説明の中での不明点や事前にまとめておいた質問事項などもここで確認します。この際に、あいまいな回答だとか、質問した内容に答えない(はぐらかす)ような場合は注意が必要です(というより入居対象有料老人ホームの候補から外しておいた方が無難でしょう)。また、説明を受けた内容について、必ずメモを残し、最後に見学担当者の方の日付とサインをもらっておくとよいでしょう。
  • 料金
    入居予定者の年齢や介護度に応じた料金プランが説明されます。入居一時金がある場合は保全措置および償却(返還)に関する事項、月々の利用料については家賃や管理費等として何が含まれていて何が含まれないのか、生活支援サービスなどのオプションサービスの種類と利用金 など
  • 医療対応
    協力医療機関の定期健診・健康診断・健康相談の内容・頻度・料金、通院の際の送迎サービス・入退院時の介助サービス、薬の管理、機能訓練室でのリハビリの内容・頻度、ホームでの医療対応(胃ろうなど)可否 など
  • 介護対応
    日中・夜間のスタッフの配置、看護師の配置、利用できるサービスの内容、住宅型の場合は近隣の在宅介護サービス事業者、介護度による居室移動の有無、終末看護や看取りへの対応状況 など
  • 認知症対応
    認知症の方に対する対応、スタッフの研修実施状況 など
  • 現在の入居者の状況
    年齢層や介護度別の人数が重要事項説明書の説明の際に説明があります。ご入居を検討される方と同じくらいの年令やお身体の状態(介護度)の方が多いホームが良いでしょう。
  • 食事
    食事の予約・取り消し方法・時期、欠食分の費用精算の有無、個別の要望(好き嫌い、量、味付け、治療食、介護食)などの対応可否および別途料金が必要な場合はその料金 など
  • イベント活動、サークル活動など
    行われている内容、頻度、参加料金 など
  • ホーム側のアピールポイントはどこか?
    どのホームにも「天然温泉あり」「看護師24時間常勤」「リハビリスタッフ常駐」などそのホームの特徴となるポイントがあります。そうしたアピールポイントを確認しておくこともホームを把握するのに役立つでしょう。
  • 情報公開、運営懇談会、苦情処理
    入居者やその家族向けに冊子などが配られている場合はそういった冊子ももらいましょう。また、運営懇談会の実施頻度や死亡以外での退去者数とその理由 など
  • 原状回復について
    退去時の原状回復についての契約書等への記載の有無、負担すべき範囲 など。基本的には、平成23年8月国土交通省住宅局の策定した「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン (外部リンクPDF)」によります。
  • 家族や知人が訪問した際の送迎・駐車場利用・宿泊・食事等の提供可否確認 など
【Attension!!】
自立型ホームなどによくある豪華な設備などを紹介されそのホーム「一目惚れ」してしまった、ホームの担当者から「残り1室しか空きがないから早く決めて」といわれた、などのケースで見学したその日に申し込みや契約まで行ってしまうケースがあります。こうした決め方には高いリスクがあります。入居後に『こんなホームだとは思わなかった』ということにならないように、慎重にじっくりと比較・検討するようにしましょう。
※そもそも「入居を急かされる」有料老人ホームは(運営が民間企業であり営利企業であることを考えても)何らかの問題を抱えているのでは?と、より慎重に調査が必要でしょう。
8-5)印象などをまとめる
複数のホームを同じ日に見学した場合では「あれ?これはどっちのホームだっけ?」といったこともしばしば。ホームの見学が終わったら、次のホームに行く前に、見学をした方全員がそれぞれの視点でホームに対する印象・感想を書き留めておきましょう。

9.見学結果のまとめと体験入居

  1. 見学した有料老人ホームの結果を比較・検討し、一番の入居候補有料老人ホームを決めます。
    ※どのホームもイマイチ、という場合には更に対象を広げて資料収集→見学をします。
  2. 時間的に余裕があるのであれば、見学した曜日・時間帯と異なる曜日・時間帯で複数回見学してみるのもよいでしょう。
  3. 見学の際に説明を受けた費用に基いて、再度資金計画に無理が無く余裕が持てているか確認します
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