有料老人ホームへの体験入居

ホームでの1日の流れや1週間の流れをつかみ、実際に各種サービスやホームの雰囲気を肌で感じる体験入居について

10.体験入居の申し込み

見学結果を受けて、一番の有料老人ホームが決まったら、今度は実際にそのホームで『体験』として1週間程度入居し、介護や生活支援等のサービスを実際に受けてみます。1泊2日から体験可能のところが多いですが、(可能であれば)少なくとも1週間くらいは体験入居しましょう。なお、体験入居にかかる費用は提供されるサービスや設備等の内容および地域等によって異なりますが、6,000円~18,000円程度となっています。

  1. 見学した曜日や時間帯以外も含めて滞在しますので、1日の流れや1週間の流れがつかめます
  2. 将来の参考として入居を検討(入居を急いでいない)している場合には、季節も変えて体験入居してみることも1つです。
  3. 実際にそのホームで生活することで、ホームの雰囲気や介護・生活支援等のサービス・質を肌で感じることができます
  4. 契約前の最終確認的な意味合いも持っており、入居契約後に「こんなホームとは思わなかった」といった後悔をする可能性が低くなります
  5. 体験入居は1箇所のホームしか出来ない、ということではありません。お気に入りの候補が複数あれば、ぜひ複数のホームで体験入居してみてください。
  6. 体験入居申し込みは(通常)電話で可能です。体験入居期間や費用、体験入居に際して健康診断書など必要な資料があればそれを確認し準備しておきます。また、「体験入居をしたら○○を確認しよう」という項目などを整理しておきます。
    ※満室等の理由で体験入居ができない場合もあります。

11.体験入居する

有料老人ホームへの体験入居に際しての注意点、チェックすべき項目は次のとおりです。
  1. 実際に契約をした場合に入居するであろう居室を体験入居として使えるのであれば、その居室を利用しましょう。建物外からの騒音や、廊下や隣接などから聞こえる生活音、窓からの日差しや眺望、風通しなどは居室によって異なる場合もあります。
  2. 専用居室に閉じこもらずに、積極的に共有部分(ラウンジ等の談話スペースなど)に足を運んだり、アクティビティ活動に参加するなどして、入居している方々と話をしましょう。実際に有料老人ホームに住んでいる方からの「生の声」を聞くことは大切なことです。
  3. 専用居室・共用のトイレ、風呂、キッチンなどの設備を実際に使ってみましょう。見学の時には特に問題として考えていなくても、実際に使ってみると「使いづらい」と感じることもあります。
  4. 毎日の食事は日々の生活を充実したものにするために大切なものです。マンネリ化していないか?盛り付けの工夫は?栄養面は?好き嫌いや量・味付けは?メニュー選択の内容は?温度(熱いものは熱く、冷たいものは冷たく)など確認しておきましょう。
  5. スタッフが笑顔で入居者に接していますか?スタッフが会社に対して不満があるなどスタッフの雰囲気が悪いとホーム全体の雰囲気も悪くなるものです。また、介護が必要な方の場合は実際にケアプランが作成され、それに沿って介護サービスが提供されますので、ケアプランの内容や提供される介護サービスが入居者本位になっているか?など確認します。
  6. 有料老人ホームに入居しても、(寝たきりなどの場合を除いて)ずっとそのホームにいるわけではありません。近隣の自然公園などの散歩コースや商業施設などをスタッフや入居者の方に聞いて、実際に足を運んでみましょう
  7. 体験入居に際して、わからない点や疑問に思った点は遠慮なくスタッフに聞き、その内容をメモしておきましょう。
  8. 有料老人ホームという高齢者の集団の中での生活になりますので、これまでの生活とは色々と違う面から不便さなどを感じるでしょうが、スタッフの指示や集団生活でのルールをきちんと守りましょう。
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