介護保険制度は、被保険者(加入者)が収める保険料と、国・都道府県・市町村からの公費(=税金)を財源として、介護サービスや介護予防サービスを必要とする人に提供し、高齢者の方およびその家族の方を支えることを目的としています。
このため、介護保険制度の運営は、サービス利用者やその家族の意見を聞き入れやすい、最も身近な基礎自治体である市町村が保険者となっています。こうすることで、3年毎に策定される介護保険事業計画に利用者等からの意見や、その地域の特性等をより多く取り入れて、必要な介護サービスの量などを定めることができるからです。
※市町村が近隣の市町村と連携する「広域連合」が介護保険制度を運営しているところもあります(○○県介護保険広域連合 等)。「広域連合」とは、様々な広域的ニーズに柔軟かつ効率的に対応するためのもので、介護保険制度では、「運営コストの軽減」「近隣市町村との地域格差の解消」「効率的な介護保険事業の運営」「安定した保険財政の確保」等といったメリットがあります。